今月の主題 消化器疾患の画像診断
微小病変の画像診断—選択と読み方
大腸
飯田 三雄
1
,
松本 主之
2
1川崎医科大学内科学(消化器II)
2九州大学医学部第2内科
pp.144-148
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903470
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ポイント
●大腸微小病変の診断上,色素散布法を用いた内視鏡検査と注腸二重造影法によるX線検査をうまく組み合わせることが重要である.
●平坦・陥凹型腫瘍の多くは径5mm以下の微小病変として発見されるが,同じ大きさの隆起型腫瘍に比べsm癌の頻度は高い.
●大腸アフタ様病変は,Crohn病,腸型Behçet病,悪性リンパ腫,薬剤性大腸炎,感染性大腸炎など種々の疾患で出現しうるが,その鑑別診断上X線検査は重要である.
●AA型アミロイドーシスのX線・内視鏡像の特徴として,微細顆粒からなる粗糙な粘膜所見が挙げられる.
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