今月の主題 消化器疾患の画像診断
基本的な画像診断—適応と限界
腹部MR
市川 智章
1
,
大友 邦
1
1山梨医科大学放射線科
pp.20-25
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903449
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ポイント
●腹部画像診断において,CTとMRIはお互いに相補的なものであり,検査部位,疾患により,両者を使い分けることが重要である.
●呼吸や血流によるアーチファクトは,腹部MRI検査において常に問題となる.画像劣化の点だけでなく,誤読の原因にもなるので注意が必要である.
●最近の高速撮像法の進歩により,腹部領域のMRI検査の効率,有効性が高まり,その適応は拡大傾向にある.
●新しいMRI造影剤の開発も進んでおり,これらを使用することによって,より精密な腹部MRI診断が可能になりつつある.
●通常のTI,T2強調像に,MRアンジオグラフィ,脂肪抑制画像などを加える工夫をすることにより,腹部MRI検査では有用な診断情報が増すことが多い.
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