今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
気胸・胸水・膿胸・血胸
下方 薫
1
1名古屋大学医学部第1内科
pp.2171-2173
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903011
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ポイント
●緊張性気胸では,急激な呼吸循環不全を起こすので早急に脱気する.両側気胸や慢性閉塞性肺疾患に併発した気胸では,胸腔ドレナージが必要である.
●大量の胸水が存在すると高度の呼吸困難をきたすので,胸腔ドレナージを行う.胸水の原因を明らかにして原因別の対処をする.
●急性膿胸に対しては,的確な抗生物質療法と胸腔ドレナージを行う.
●血胸ではバイタルサインを頻回にチェックし,緊急開胸術の時期を失しないように努める.
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