増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
呼吸器疾患
胸水,膿胸,血胸
倉島 篤行
1
1国立療養所東京病院呼吸器内科
pp.294-297
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907139
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●側臥位(decubitus position)胸部X線所見で10mm以上あれば胸水採取可能である.
●胸腔穿刺は肋骨上縁に沿って行う.
●貯留胸腔液は,漏出性胸水,滲出性胸水,乳び胸水,血性胸水,膿胸,血胸に分類される.
●最も緊急な内科的胸水貯留疾患は,急性大動脈解離とBoerhaave症候群である.
●血胸性疾患で100ml/h以上の出血が持続するなら,外科的検討が必要である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.