今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
急性心筋梗塞
佐伯 文彦
1
,
田村 勤
1
1三井記念病院循環器センター内科
pp.2144-2146
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903003
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ポイント
●急性心筋梗塞の治療目標は,発症早期のうちに再灌流療法を成功させることと,合併症の予防にある.
●再灌流療法の適応は発症6時間以内の胸痛持続例とされるが,発症24時間までは残存心筋の救済が期待でき,広い意味で適応に含まれると考えられる.
●静注法による血栓溶解療法を別にすれば,再灌流療法の施行には冠動脈造影が必須であり,緊急冠動脈造影が行える施設に患者を収容すべきである.
●複数ある再灌流療法のいずれを優先して選択するかは,施設の背景により異なりうる.
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