今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
くも膜下出血
林 成之
1
,
吉野 篤緒
1
,
雅楽川 聡
1
1日本大学医学部救命救急センター
pp.2136-2138
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903001
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●くも膜下出血の責任疾患は,70〜75%が再破裂をきたしやすい脳動脈の破裂によるもので,次いで原因が確認できない高血圧症,脳血栓や脳動脈瘤があっても造影されない原因不明が20%,脳動静脈奇形5%,その他血管炎やもやもや病などが5%を占める.
●脳動脈瘤の再破裂は6時間以内が最も多く,この間最も安静を必要とする.その後も14日以内に再破裂をきたす確率が高く,再出血を繰り返すごとに死亡率が上昇する.
●くも膜下出血の外科的治療は,再破裂の予防的治療となるため,緊急手術が基本となる.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.