今月の主題 循環器薬の使い方 1994
その他の疾患と循環器薬の使い方
肺血栓塞栓症
吉田 一郎
1
,
甲谷 哲郎
1
,
北畠 顕
1
1北海道大学医学部循環器内科
pp.1535-1537
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902870
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●肺血栓塞栓症は種々の要因(血流停滞,静脈壁異常,凝固能亢進)で形成された静脈血栓の肺動脈流入によって生じる.
●治療には呼吸・循環の管理のほか,血栓に対する治療(抗凝固療法,血栓溶解療法)がある.
●抗凝固療法は新たな血栓生成を予防し,血栓溶解療法は塞栓子の溶解を目的とする.禁忌がなければ抗凝固療法は全例に施行する.血栓溶解療法では,出血の合併症を減らすような投与方法が今後の検討課題である.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.