今月の主題 輸液・栄養療法
栄養輸液の基本的ルール
栄養輸液と経腸栄養
長谷部 正晴
1
1帝京大学医学部・救命救急センター
pp.2800-2801
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222231
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栄養療法の効果を最大にするためには個々の病態に即した栄養法を行わなければならない.消化器外科の術後に限らず急性期の患者の栄養管理には静脈栄養が広く用いられているが,いったん静脈栄養が行われると,これがいつまでも漫然と続けられる傾向がある.静脈栄養が最善の方法とはいえない場合に,これを継続することは栄養療法の基本的ルールにもとる.患者の病態によっては,他の栄養法に移行したり,あるいは他の栄養法を併用した方がより大きな栄養効果が得られる場合がある.以下に,静脈栄養とともに高カロリー栄養法の両輪の一つである経腸栄養の臨床的意義を明確にし,静脈栄養を行っている患者に対し経腸栄養をいかに有効に取り入れていくべきかについて述べる.
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