今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
治療の進歩
去痰薬の使い分け
中村 清一
1
1東京都立広尾病院呼吸器科
pp.2142-2144
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902486
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●去痰療法は補助療法で,疾患の診断を常に念頭に置くべきである.しかし,適切に使用されれば患者の苦痛が軽減できる強力な療法である.
●去痰薬は粘液溶解薬,粘液修復薬,粘膜潤滑薬に分類されており,痰の性状に合わせた処方が必要である.
●痰の入っている容器を45度に傾け,容易に移動するときは粘性が低い薄い痰で,なかなか移動しない痰は粘性が高い痰である.粘液溶解薬の適応があるかないかの簡単な目安になる.
●粘液修復薬,粘膜潤滑薬は幅広い適応を示す第1選択薬である.
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