今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開
合併症と外科治療の現状
外科治療の新しい展開—腹腔鏡下手術の導入
大上 正裕
1
,
北島 政樹
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.1746-1747
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902289
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●十二指腸潰瘍穿孔例に対して腹腔鏡下穿孔部大網縫着術が可能となり,今後の普及が予想される.
●手術は腹腔鏡下に腹腔内を大量に洗浄し,穿孔部に大網を縫着し穿孔部を閉鎖する.
●本法の適応は,術前もしくは術中内視鏡により十二指腸に高度な狭窄がないことが確認されたものに限られ,上腹部開腹手術の既往例やpoor risk症例も除外される.
●本法の利点は,手術侵襲が少なく,術後疼痛が軽微で,美容上にも優れる点があげられる.
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