今月の主題 抗生物質の使い方 1993
抗生物質投与中に起こる問題とその対応
MRSA感染症への対応
林 泉
1
,
一木 昌郎
1
,
中山 耕之介
1
1癌研究会附属病院内科
pp.1311-1313
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902193
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●超高度耐性MRSAは毒力が低下し,感染症は40%以下,深部感染症は10%程度である.
●第3世代セフェム剤は,MRSAのPBP-2'を増加(induction)させ,薬剤選択(selection)する.
●鼻腔・上気道・皮膚・創などの感染にイソジンクリーム,含嗽液.気管ストーマにABKまたはVCMの吸入療法.腸管感染にVCM内服.
●深部感染症にはMRSAのメチシリン耐性度をみて使い分ける.複数菌感染に注意.
●FOM-ABK-セフェム,FOM-セフェム-VCMの時間差攻撃療法を短期決戦として用いる.ステロイドを少量短期間加える.腎機能に注意.
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