Japanese
English
綜説
心房性ナトリウム利尿ペプチド
Atrial natriuretic peptide
成瀬 光栄
1
,
成瀬 清子
1
Mitsuhide Naruse
1
,
Kiyoko Naruse
1
1東京女子医大第2内科
1Department of Medicine, Institute of Clinical Endocrinology, Tokyo Women's Medical College
pp.375-386
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205453
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はじめに
血圧や体液量の調節には表1に示した如く,多くの体液性因子が関与すると考えられている。約5年前に発見された心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)あるいは心房性ナトリウム利尿因子(ANF)は,そのユニークな産生部位(すなわち,血液を駆出するポンプ器官である心臓)と生物作用(強力な降圧,Na利尿作用)から,当初より循環器,内分泌,腎臓などの広範囲の分野で多くの研究者を惹きつけ,短期間に多数の研究がなされた。そこで本総説では,この5年間に蓄積されたANP研究の成果を概説するとともに,今後の問題点についても簡単に触れたい。
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