書評
—H. Finkemeyer 著—Das Glioblastom in den verschiedenen Hirnregionen Beitrage zur Neurochirurgie (Heft 3)
喜多村 孝一
1
1東大脳神経外科
pp.373
発行日 1962年5月1日
Published Date 1962/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201244
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本書は,Tönnisによつて編集されている神経外科シリーズの第3部としてだされたもので,著者のH. Finkemeyerはハンブルグ大学の脳神経外科(主任はR.Kautzky教授)の講師である。
研究面でも臨床面でも,脳腫瘍は脳神経外科領域においてもつとも重要な課題であり,必然的に脳腫瘍に関する著書の数はおびただしいものがある。また脳腫瘍の分類,それぞれの好発部位,臨床症状などは,つとにHarvey Cushingによつて体系づけられ,ほとんど完成されたといつても過言ではあるまい。さらにその後数々の研究が加わつて現在の脳腫瘍学の発展をもたらしたのであり,Tönnisの数室の材料によるZülchの仕事もそのひとつである。
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