今月の主題 出血傾向の臨床
血小板と出血傾向
特発性血小板減少性紫斑病
塚田 理康
1
1虎の門病院血液学科
pp.78-80
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901930
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●特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は,抗血小板抗体・免疫複合体による免疫性血小板減少症である.
●血小板数が5万/μl以下になると出血症状が出現する.
●急性型と慢性型に分けられ,急性型は小児,慢性型は成人女子に多くみられる.
●ITPの除外診断に骨髄巨核球数算定,血小板結合IgGの定量は不可欠である.血小板寿命の測定により診断が確定する.
●第1選択は副腎皮質ホルモン投与,有効率が最も高いのは摘脾療法である.
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