今月の主題 出血傾向の臨床
Introduction
出血傾向のある症例へのアプローチ
吉田 信彦
1
1東芝病院内科
pp.20-24
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901916
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●日常経験する出血傾向は,ITP,再生不良性貧血,白血病,薬による血小板減少,肝硬変,DIC,ビタミンK欠乏症など後天性の疾患が多い.
●先天性・遺伝性の出血傾向は家族歴や既往歴の聴取により,ある程度判断できる.血友病やvonWillebrand病,血小板無力症が多い.
●出血時間,関節穿刺,肝生検などは凝固のスクリーニング検査を予め行い,慎重に施行する.
●症例によっては血小板機能を抑制しない鎮痛剤を投与する.ワーファリンは妊婦に禁忌である.
●薬による色調変化と,血尿や下血の誤認に注意.
●偽性血小板減少症は意外に多い.
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