今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために
Editorial
C型肝炎ウイルスと肝細胞癌
小林 健一
1
1金沢大学医学部・第1内科
pp.1520-1522
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901655
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C型肝炎ウイルス(HCV)が米国カイロン社のHoughton博士らの研究陣によって核酸の形で発見されてから早3年が経過した.この間,シータス社のMullius博士らが開発したPolymerase Chain Reaction(PCR)法の急速な普及と相俟って,いまだ粒子の姿でとらえられていないとはいえ,HCVの研究は飛躍的な展開を遂げた.
以下,教室および金沢大学がん研究所生物物理部との共同研究の成績を中心に,HCVと肝細胞癌(以下,肝癌と略)との関連について述べる.
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