今月の主題 内科医のためのCT・MRI
CT—頭部
変性疾患
吉川 宏起
1
,
塩野 孝博
1
,
大久保 敏之
1
1関東労災病院・放射線科
pp.942-947
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901528
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ポイント
1)脳の変性疾患のCT所見を解説している.
2)変性萎縮疾患に対するCTの役割は,脳の萎縮の程度と範囲を知ることである.
3)脳の萎縮を考えるときに,加齢による萎縮や萎縮の個人差,性差などを考慮に入れる必要がある.
4)変性疾患や脱髄疾患の多くのCT所見は非特異的なもので,臨床的情報や生化学データが鑑別には重要である.
5)石灰化の検出率についてはCTはMRIより優れているが,脳の形態学的診断や大多数の病変の検出率ではMRIのほうが優れている.
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