今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡
酸塩基平衡を理解する
測定法とデータの読み方
横山 啓太郎
1
,
小椋 陽介
1
1虎の門病院・腎センター
pp.844-848
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901509
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細胞外液の[H+]濃度は,毎日,大量のH+の出納(H+の1日正味摂取量60,000,000nM)があるにもかかわらず,45nM/lから35nM/lのきわめて狭い範囲で維持されている.また,[H+]が一定範囲から大きく偏位すれば,正常の代謝を営みえなくなり,生命維持は困難となる.酸塩基平衡に関する生理学的調節は,腎と肺を中心に複雑な調節を受けているが,別項でも述べられているので,それを参照されたい.
ここでは,酸塩基平衡を理解するための測定法とその値の読み方について述べる.
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