今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡
水・電解質と酸塩基平衡異常へのアプローチ
尿中電解質の測定と臨床的意義
小椋 陽介
1
,
酒井 聡一
2
1昭和大学医学部腎臓内科
2日比谷石川腎センター
pp.834-837
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904491
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●尿中電解質測定が水・電解質異常の診断には不可欠の検査である.
●尿中電解質測定には正常値はない.
●尿中電解質は,原則として24時間尿について排泄量を測定すべきである.
●尿中Na測定は,摂取食塩量や循環血漿量の増減の指標となる.
●K代謝異常の診断にはTTKGの測定が有用である.
●脱水時の診断にはelectrolyte free water clearanceの測定が有用である.
●尿anion gapは尿細管性アシドーシスの近位型と遠位型の鑑別に役立つ.
●FECa%は家族性低Ca尿性高Ca血症の診断に役立つ.
●Tmp/GFRは腎P排泄能の指標となる.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.