ザ・トレーニング
検査データの解離3—尿酸測定法の特異性について
佐々木 禎一
1
1札幌医科大学病院検査部
pp.853-856
発行日 1987年6月1日
Published Date 1987/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204192
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Q嬢は昨春国家試験に合格し,晴れて一人前の臨床検査技師となった新人である.病院検査部に勤務,現場では生化学検査を担当してすでに10か月経過し,本人はいちおう毎日の実際の検査業務にも慣れたと思えるようになった.したがって,仕事にもゆとりが見られるところまできたといえよう.
しかし実際の臨床検査の仕事の中では,学生時代に習得した知識,技術だけでは不十分であり,日常体験する事例との間のギャップを身にしみて感ずることも多かったようである.彼女は時折学生時代に教えを受けたA先生を訪ね,実際の臨床検査技師としての悩みを訴えたり,遭遇した新しい経験を報告したり,ぶつかった疑問について教えを請うたりするために部屋を訪ねている.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.