今月の主題 酸塩基平衡の異常
診断
測定の実際とデータの解釈
諏訪 邦夫
1
Kunio Suwa
1
1東京大学医学部・麻酔学
pp.798-800
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219022
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測定の実際
一体何を測定しているのか
―primary parameterとsecondary parameter
血液ガス,酸塩基平衡の測定を注文するとたくさんの項目の答えが返ってくる.それらのなかで「本当に」測定されたのはPO2,PCO2,pHの三者のみ(プライマリ・パラメータ)であって,その他の数値は「補助的に精度の悪い方法で実測した」(ヘモグロビン濃度)か,あるいは「計算」で求めたもの(HCO3-,BB,BE,TCO2またはCco2,酸素飽和度,酸素含量などのセコンダリ・パラメータ)である.血液ガスの問題をよく理解しておけば,プライマリ・パラメータをみるとセコンダリ・パラメータの"パターン"が頭に浮ぶようになる.そうなるように練習しよう.
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