今月の主題 循環器薬の使い方 '92
心不全
心不全治療薬の長期投与と予後
諸岡 成徳
1
1獨協医科大学越谷病院・循環器内科
pp.30-31
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901301
- 有料閲覧
- 文献概要
ポイント
1)慢性心不全では長期薬物治療により生活内容の改善がある.
2)薬物療法による明らかな延命効果はみられないが,ACE阻害薬ではこの効果を示す報告がある.
3)慢性心不全に対し,利尿薬は全例,ジギタリス薬は60〜100%,血管拡張薬は56〜69%に使用されており,併用が多い.
4)現在薬物療法により,1年生存率は重症で33〜40%,中・軽症で75%程度であり,急死が過半数を占める.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.