今月の主題 よくわかる内分泌疾患
内分泌疾患治療の進歩
妊娠時の甲状腺疾患の治療
百渓 尚子
1
1伊藤病院・内科
pp.1968-1970
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901226
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ポイント
1)甲状腺機能異常の是正により問題なく出産可能である.母親に必要な治療は児にも好ましい.
2)抗甲状腺剤でFT4値を非妊娠時の正常域に維持すると,児もほぼ正常機能で出生する.
3)バセドウ病の確証のない妊娠初期の甲状腺機能亢進症にはヨードを投与するのも手.
4)甲状腺機能低下には初めから十分量のサイロキシンを投与し,TSHを正常化する量で維持する.
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