増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
心エコー法
撮り方と読み方の基本
経食道心エコー法
大木 崇
1
,
井内 新
1
,
福田 信夫
1
1徳島大学医学部・第2内科
pp.94-102
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901130
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本来,心エコー法は非観血的検査法であることを特徴とするため,各種循環器疾患の診断に際しては経胸壁アプローチを用いることが原則である.
しかしながら,日常臨床上,経胸壁アプローチによる記録のみでは得られる情報に制限のある症例に遭遇し,たとえば肥満,慢性肺疾患,小心臓,胸郭変形,人工弁患者などはその典型例である.この原因としては,超音波の透過あるいは反射に障害をきたすこと,あるいは超音波ビームの入射範囲(acoustic window)に制限を余儀なくされることが考えられ,結果として対象となる心臓内の観察視野が狭くなる.
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