今月の主題 大腸疾患診療の新時代
よくある大腸疾患:日常診療の視点から
虚血性大腸病変—今日の標準的診断と治療
馬場 理加
1
,
長廻 紘
1
1東京女子医科大学・消化器病センター
pp.1556-1558
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901048
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
1)突然の腹痛とそれに続く下血を主訴とする.
2)虚血性大腸炎の背景因子として動脈硬化症,高血圧,糖尿病,膠原病が多いといわれている.高齢者に多い.これらの合併症のない若年者にも発症し,女性に多い.
3)区域性腸炎(segmental colitis)で,好発部位は左側大腸.内視鏡では急性期に特徴的な区域性の出血,イチゴ状発赤,浮腫がみられる.X線では母指圧痕像,縦走潰瘍などがみられる.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.