今月の主題 腸疾患の臨床
大腸潰瘍性病変
虚血性大腸炎
打田 日出夫
1
,
吉本 信次郎
2
1阪大放射線科
2兵庫県立西宮病院放射線科
pp.1186-1187
発行日 1979年8月10日
Published Date 1979/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216004
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本症は1963年Boleyらが"大腸の可逆性病変"として,5症例と動物実験による実証例を報告し,1966年Marstonらは大腸に虚血性変化を生じた症例を分析して虚血性大腸炎と命名した.その後欧米での報告例は多く,独立した疾患として定着しているが,本邦での報告は少ない.木症は特徴的な臨床所見と大腸X線像を呈し,早期診断が治療方針の判定に重要であるので,大腸疾患の鑑別診断の一つとして留意すべきものである.
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