カラーグラフ Oncology Round・17
肛門外表部にPaget病を伴った直腸癌
山科 元章
1
,
浜田 節男
2
,
片山 勲
1
1埼玉医科大学・第1病理
2埼玉医科大学・第2外科
pp.876-878
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900886
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Paget病は女性の乳頭あるいは乳輪部の皮膚にみられる悪性上皮性腫瘍としてよく知られており,その過半数の症例に乳癌の合併が認められることも注目されている.一方,同一の皮膚腫瘍は,男女を問わず,外陰部や腋窩の皮膚,また肛門の扁平上皮粘膜にも認められ,extramammary Paget's diseaseと総称され,症例数は少ないが,mammary Paget病と同様,関心を集めている.今回は,比較的まれな部位である肛門に典型像を示したextramammary(非乳頭型)Paget病症例をとりあげる.
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