今月の主題 消化器薬の使い方—その効果と限界
消化器検査のための薬の使い方
上部消化管造影,食道・胃・十二指腸内視鏡検査のための前投薬の使い方
杉野 吉則
1
1慶応義塾大学医学部・放射線診断科
pp.698-699
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900839
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ポイント
1)X線検査:ブスコパンRを検査約5分前に,1筒筋注(精密検査では2筒).
2)内視鏡検査:ブスコパン®(1/2〜1筒〉とソセゴン®(1/4〜1筒)を検査約5分前に筋注.直前に,キシロカインな・ビスカスで咽頭麻酔を行う.
3)前投薬は,あくまでも検査を補助するものであり,無理な投与は控える.検査技術に習熟し患者との信頼関係をもつことのほうが,よい検査をするためには大切である.
4)X線や内視鏡の診断能を向上させるためには,前処置が今後の課題と思われる.
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