今月の主題 消化器薬の使い方—その効果と限界
胆道系疾患
急性胆嚢炎,胆管炎における抗生物質の使い方とその限界
伊藤 慎芳
1
1関東逓信病院・消化器内科
pp.686-688
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900835
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ポイント
1)胆道感染症では,抗生剤の投与と同時に胆汁うっ滞の解除が重要である.
2)起炎菌および胆汁移行と抗菌力の点から,セフェム系,ペニシリン系,モノバクタム系などの薬剤を選択する.
3)胆汁うっ滞により,抗生剤の胆汁移行は悪化する.また,腸管循環が絶たれた胆汁外瘻状態が長く続くと,胆汁移行が悪化する場合があるので,注意が必要である.
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