今月の主題 不整脈診療プラクティス
診断についてのセミナー
不整脈の検査法—電気生理学的検査からわかること
笠貫 宏
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所・循環器内科
pp.54-62
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900663
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●EPSとは
臨床電気生理学的検査clinical electro-physiologic study(EPS)とは,心腔内電位記録と心臓ペーシングからなる.近年の臨床不整脈の診断,治療の進歩において果たした役割は非常に大きい.診断,重症度評価,機序分析のみならず,抗不整脈薬の薬効評価,ペースメーカー療法や手術療法の適応決定に非常に重要な検査となっている1〜9).さらに植え込み型除細動器やカテーテルアブレーションなど,新しい治療法には不可欠となっている.本稿では,EPSからわかることについて概説を加える.
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