今月の主題 不整脈のハイライト
不整脈の理解に必要な電気生理の知識
渡部 良夫
1
1名衛大心研, 内科
pp.17-21
発行日 1976年1月10日
Published Date 1976/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206364
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最近十余年の間に,不整脈の分野で多くの新しい発展が見られたことは,循環器病学に携わる者の斉しく認めるところであろう.ここで筆者に与えられた題目である「不整脈の理解に必要な電気生理の知識」についても,とりあげて論じたい項目が容易に30以上にも達してしまうので,とてもその全部を尽くすことはできない.したがって,それらのうち比較的重要と思われるもののいくつかを,簡単に解説するにとどめ,さらに興味を持たれる方は,他の成書を参照していただくことにしたいと思う.
というわけで,ここでとりあげる項目を大別すると,次の6つになる.すなわち,①自動能,②不応期,③興奮過常期と受攻期,④伝導性,⑤リエントリーと興奮旋回運動,⑥刺激生成異常と興奮伝導障碍の相関といったものである.これらを順を追って解説してみよう.
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