今月の主題 わかりやすい心電図の臨床
負荷心電図,特殊心電図の適応と読み方
臨床電気生理学的検査
笠貫 宏
1
1東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所・内科
pp.952-958
発行日 1990年6月10日
Published Date 1990/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900239
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近年,臨床不整脈の診断,治療は著しい進歩をとげたが1),その中で臨床電気生理学的検査clinical electrophysiologic study(EPS)の果たした役割は非常に大きい.すなわち,診断,重症度評価,機序分析のみならず,抗不整脈薬の薬効評価,ペースメーカー療法や手術療法の適応決定に非常に重要な検査となっている.さらに植え込み型除細動器2)やカテーテルアブレーション3)など,新しい治療法には不可欠となっている.
EPSは心腔内電位記録と心臓ペーシング法からなるが,本稿では各々の適応について概説を加える.
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