今月の主題 ベッドサイドの痴呆学
痴呆へのアプローチ
痴呆の予後
浦上 克哉
1
,
高橋 和郎
1
1鳥取大学医学部・脳神経内科
pp.2068-2069
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900537
- 有料閲覧
- 文献概要
アルツハイマー型痴呆(DAT)は,65歳未満で発症してくる初老期痴呆のアルツハイマー病(AD)と,65歳以上で発症してくる老年痴呆のアルツハイマー型老年痴呆(SDAT)が病理学的に差異を認めないことより,包括して扱われた概念である.近年,ADとSDATの差異,SDATのhete-rogeneityが報告されてきている.
痴呆の調査は従来断面的なものが多く,予後に関する追跡調査はあまりなされていなかった.本稿では,筆者らの山陰地方での追跡調査により得られたSDATの経過を中心に,老年期痴呆の予後について述べる.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.