今月の主題 わかりやすい心電図の臨床
負荷心電図,特殊心電図の適応と読み方
心電図自動診断の効用と限界
広木 忠行
1
1福岡大学医学部・第2内科
pp.964-967
発行日 1990年6月10日
Published Date 1990/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900241
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
電子計算機による心電図自動解析の日常臨床への導入もすでに4分の1世紀の歴史を経ている1).この心電図自動解析システムの創成期には,心電図自動解析そのものの必要性の是非が議論されていたが,近年はさすがにそのような議論はなくなり,心電図自動解析システムの必要性についてはほとんどの心電図専門家が肯定的であり,したがって,現在では心電図自動解析プログラムの改良,心電図ファイリングや心電図時系列比較のためのデータベース,電話回線,無線,宇宙衛星を介した心電図データ電送などによる心電図の集中管理に関する議論がなされている.以下,先ず心電図自動解析システムの現況について,効用と限界の面から要約することにする.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.