産婦人科医療--明日への展開 超未熟児保育
High Frequency Ventilation
中山 義雄
1
,
田中 壮一
1
,
小川 雄之亮
1
Yoshio Nakayama
1
1名古屋市立大学医学部小児科学教室
pp.537-542
発行日 1983年8月10日
Published Date 1983/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206843
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近年,機械的人工換気療法・薬物療法などの進歩にともない,未熟児の救命率も大きく改善されつつあるが,その反面人工換気時の酸素毒性や肺に対する圧損傷としての間質性肺気腫(Pulmonary Interstitial Emphysema;PIE)をはじめとするair leakが問題となって来ている。これに対し最近1回の換気量が死腔以下と極めて少量で,換気回数が生理的呼吸数の3倍以上の高頻度換気(High Freguency Ventilation;HFV)が圧損傷を防ぐということで話題になって来ている。そこで本稿においては,今後超未熟児の呼吸補助にも用いられる可能性の高いHFVについて,我々の家兎における基礎的検討をも含め概説したい。
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