特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略
Ⅰ.診断・治療の指針—私はこうしている
1.診断の指針
Frequency doubling perimetry
藤本 尚也
1
1千葉大学大学院医学研究院視覚病態学
pp.62-63
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907865
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Frequency doubling perimetry (FDP)は25Hzという高頻度で反転する格子縦縞模様を刺激に用い,コントラスト感度を測定する視野計で,緑内障スクリーナーとして開発された1)。1つの刺激視野の大きさは10度と大きく,そのなかの縞の幅も2度である。早い頻度(15Hz以上)で反転させると,この幅が半分に見えるfrequency doubling illusionを引き起こす。比較的大きな網膜神経節細胞であるM細胞の,ある種サブタイプの異常を検出するといわれている。プログラムにはスクリーニング検査,閾値検査があり,測定範囲は20度(c−20),30度(n−30)の2種類ある。
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