Japanese
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特集 手法が確立するまで—血液ガスと呼吸管理の領域から
HFV
High Frequency Ventilation (HFV)
左利 厚生
1
Atsuo Sari
1
1川崎医科大学麻酔・集中治療医学
1Department of Anesthesiology & Intenisive Care Unit, Kawasaki Medical School
pp.939-941
発行日 1996年9月15日
Published Date 1996/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901328
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関心が薄くなったHFV
一言にHFV(high frequency ventilation)と言っても,使用する装置と送り込むガスの波形の違いによって主に高頻度陽圧換気(high frequencypositive pressure ventilation,HFPPV),高頻度ジェット換気(high frequency jet ventilation,HFJV),高頻度振動換気(high frequency oscilla—tion,HFO)などが行われてきた.ここでは特別に断らない限り,総称としてのHFVを用いる.
1968年にSjöstrandら1)が臨床でのHFPPVの可能性を報告して以来急速に臨床に取り入れられ,1980年代初頭まではHFVのほうが従来の人工呼吸と比較して,①気道内圧が低く,したがって,②循環系に及ぼす障害が少なく,③安圧外傷の機会も少ない,④ガスの拡散と混合の効果により酸素化が改善する,⑤気管支胸膜瘻のある患者の換気に適している(表1),などの焦から優れていると考えられていた.
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