今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
疾患概念と病因をめぐって
びまん性汎細気管支炎
工藤 翔二
1
1日本医科大学第4内科
pp.2038-2041
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902459
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●DPBの疾患概念はわが国で確立され,EM療法によって予後は著しく改善した.
●病態の特徴は,中枢気道の過剰分泌と好中球集簇,呼吸細気管支領域のリンパ球浸潤と泡沫細胞の集簇である.
●DPBの病態は気道炎症の立場から理解することが重要であり,EMは抗菌作用でなく抗炎症作用として働いている.
●背景として副鼻腔を含む気道系に易感染性の存在が推定される.
●HLA抗原Bw54との高度の相関が見られ,遺伝性因子の解明が求められている.
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