特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる
気管支喘息・COPDの類縁疾患─どう鑑別し,対応するか
びまん性汎細気管支炎
吉村 邦彦
1
,
関谷 宗之
1
1三井記念病院呼吸器内科
pp.77-79
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225290
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Point
◎びまん性汎細気管支炎は呼吸細気管支を中心とした慢性炎症性気道疾患であり,持続性の咳,痰,息切れを主症状とする.
◎わが国でその疾患概念が確立されたが,もっぱら東アジア人に好発する疾患である.
◎その成因として気道の防御機構やクリアランスに関わる遺伝的要因と後天的環境要因の関与が想定されている.
◎胸部画像では両肺に分布するびまん性小粒状陰影,過膨張,気管支拡張,気道壁肥厚などの所見が認められる.
◎かつて予後不良の疾患であったが,マクロライド薬少量投与により病態は制御可能であり,予後は劇的に改善された.
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