特集 喘息・COPDと関連疾患の重要知識Up-to-date
喘息・COPDの治療
気管支拡張薬の選び方と用い方
伊藤 理
1
1愛知医科大学医学部内科学講座(呼吸器・アレルギー内科)
キーワード:
気管支喘息
,
慢性閉塞性肺疾患
,
COPD
,
気道平滑筋
,
β2刺激薬
,
抗コリン薬
Keyword:
気管支喘息
,
慢性閉塞性肺疾患
,
COPD
,
気道平滑筋
,
β2刺激薬
,
抗コリン薬
pp.2234-2238
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229900
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Point
◎気管支拡張薬は,気管支平滑筋の収縮を抑制することによって,喘息やCOPDにおける気流制限を改善させる.
◎気管支拡張薬は,有効性を高め有害事象を減らすために,β2刺激薬と抗コリン薬ともに吸入薬が基本であるが,β2刺激薬には貼付薬もある.
◎β2刺激薬と抗コリン薬は,気管支拡張の作用機序が異なっているため,併用することで効果が高まる.
◎喘息治療においては,吸入ステロイド薬を基本として気管支拡張薬を追加する.COPD治療では,気管支拡張薬が基本で,吸入ステロイド薬を追加する.
◎テオフィリンの使用時には,発熱や脱水によって薬剤の血中濃度が高まることによって生じる,テオフィリン中毒に注意する.
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