特集 リウマチ膠原病疾患Up To Date!—押さえておきたい最新の診断と治療
膠原病の診断と治療
多発性筋炎/皮膚筋炎の診断と治療
五野 貴久
1
1日本医科大学大学院医学研究科アレルギー膠原病内科学分野
キーワード:
筋炎
,
筋炎特異的自己抗体
,
間質性肺疾患
,
悪性腫瘍
Keyword:
筋炎
,
筋炎特異的自己抗体
,
間質性肺疾患
,
悪性腫瘍
pp.1474-1480
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229722
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Point
◎多発性筋炎/皮膚筋炎は,自己免疫学的機序で骨格筋に炎症をきたす膠原病である.
◎皮膚筋炎の診断においては,ヘリオトロープ疹やGottron丘疹ないしGottron徴候といった疾患特異的な皮疹を確認することが重要である.
◎筋炎特異的自己抗体の測定は,診断の補助や予後予測に有用であるが,自己抗体が陰性の症例も存在する.
◎診断する際には,皮疹の有無,筋炎特異的自己抗体,筋電図,筋MRIのほか,筋生検を必要に応じて考慮する.
◎間質性肺疾患,心筋障害,悪性腫瘍の併発が予後不良と関連があるため,診断時にこれらの評価を行うことが重要である.
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