特集 臨床医からみたPOCT
総論
血液,尿以外の検体採取の注意点
佐藤 香菜子
1
,
丹羽 一貴
1
1労働者健康安全機構 関東労災病院総合内科
キーワード:
POCT
,
感染症
,
迅速診断キット
Keyword:
POCT
,
感染症
,
迅速診断キット
pp.654-657
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228902
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Point
◎感染症診療におけるPOCTはイムノクロマト法を用いた迅速診断キットが多用されている.さらに近年は工程が簡便で,短時間で結果が判明する遺伝子検査もPOCTとして利用されている.
◎感染症診療においてPOCTを行う目的は,微生物学的診断により診断の精度を上げて,迅速に治療介入すること,臨床経過を予想すること,さらに適切な感染対策を行い感染の蔓延を防ぐことにある.
◎検査を正しく行うためには,正しい操作方法や検体採取法を理解する必要がある.
◎感度・特異度など検査の限界を理解したうえで,臨床経過と合わせて総合的に判断する必要がある.
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