今月の主題 First-line検査
一般症状からみたFirst-line検査
咳嗽・喀痰
藤井 忠重
1
,
田中 正雄
1
,
武田 正
1
1信州大学医学部第1内科
pp.681-687
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902671
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ポイント
●咳嗽・喀痰の診断では,原因とともにその程度,喀出困難度および合併症の診断も重要である.
●咳嗽・喀痰の詳細な問診,理学的所見およびX線像でほぼ診断の方向が示される.
●病変の存在診断には,X線像,CT,Ga-67シンチなどが用いられ,CTは詳細な形態診断,微細病変の解析にも優れ,適応が広い.
●肺機能は,病変の重症度や部位の診断のほか,一部の疾患の診断基準や間質性病変の早期検出に用いられる.
●気管支肺胞洗浄は,起炎菌,腫瘍・特殊細胞や特殊物質の検出,細胞分画やリンパ球の解析で診断,病態解析に役立つ.
●肺生検には,経気管支,経皮,胸腔鏡下,開胸などの方法があり,症例,病変により適宜選択される.
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