連載 治らない咳,どう診る・どう処方する?・7
肺炎の咳嗽・喀痰
中島 啓
1
1亀田総合病院呼吸器内科
pp.1364-1369
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228381
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ポイント
・細菌性肺炎の急性期で膿性痰を認める場合には,鎮咳薬は控える.
・肺炎で咳嗽が遷延する場合には,まず肺炎随伴性胸水・肺膿瘍などの合併症の出現や,COPD・喘息など基礎疾患の顕在化を考える.
・適切な治療を行っても改善が得られない肺炎をnon-resolving pneumoniaといい,その原因として市中肺炎の三大ミミッカーである結核,特発性器質化肺炎,浸潤性粘液産生性肺腺癌を押さえておく.
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