連載 主治医の介入でこれだけ変わる! 内科疾患のリハビリテーション・14
疾患別リハビリ・運動療法の実際
肥満症
上月 正博
1,2
1公立大学法人山形県立保健医療大学
2東北大学
pp.2062-2067
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228572
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国では肥満をBMI 25以上,高度肥満をBMI 35以上と定義している.一方,肥満症とは,肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか,合併が予想される場合で,医学的に減量を必要とする病態をいう.具体的には,表1の肥満に伴う健康障害を1つ以上合併するか,内臓脂肪の蓄積を伴う高リスク肥満であれば肥満症と診断され,疾患単位として取り扱われる1,2).高度の肥満症は治療抵抗性であり,かつ再発を繰り返す難治性である.今回は,肥満症患者に対するリハビリテーション(以下,リハビリ)・運動療法を解説する.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.