特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ
痛みの評価と鎮痛薬の使い方
麻薬性鎮痛薬
松本 禎久
1
1公益財団法人がん研究会有明病院緩和治療科
キーワード:
医療用麻薬
,
オピオイド
,
がん疼痛
,
非がん疼痛
,
慢性疼痛
Keyword:
医療用麻薬
,
オピオイド
,
がん疼痛
,
非がん疼痛
,
慢性疼痛
pp.1742-1746
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228498
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎「麻薬性鎮痛薬」は主にオピオイドを指すが「医療用麻薬」とは同義ではなく,「医療用麻薬」に含まれない「麻薬性鎮痛薬」もあれば,「麻薬性鎮痛薬」ではない「医療用麻薬」もある.
◎がん疼痛治療においては,弱オピオイドを経ずに強オピオイドを開始することが推奨され,各オピオイドの最小用量規格から開始する.
◎非がん慢性疼痛に対するオピオイド投与は,慎重に適応を判断する必要がある.
◎オピオイド投与時には,痛みおよび疼痛治療の適切な評価と対応を行い,不十分な投与量による苦痛や不適切な過量投与による不利益を避けなければならない.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.