今月の主題 痛みの診断とその対策
痛みの対策
麻薬性鎮痛薬
田上 恵
1
1東京大学医科学研究所・麻酔科
pp.2526-2528
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222975
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鎮痛薬とは,痛みの根源から中枢神経において痛覚が発生するまでのどこかの経路を遮断する薬剤である.麻薬性鎮痛薬は中枢性鎮痛薬で,コデインに代表される弱作用阿片系麻薬とモルヒネに代表される強作用阿片系麻薬に分類される.いずれも臨床的には癌性疼痛に対して用いられることがほとんどで,これらの投与方法は別項(癌性疼痛)で詳細に述べられることと思うので,ここでは麻薬性鎮痛薬の特徴と代表的薬物であるモルヒネの薬理作用について主に述べたい.
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