連載 治らない咳,どう診る・どう処方する?・4
かぜ症候群の咳嗽・喀痰
中島 啓
1
1亀田総合病院呼吸器内科
pp.745-749
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228231
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ポイント
・かぜ症候群の咳嗽・喀痰は,通常3日目前後が症状のピークとなり,7〜10日間で改善するため,基本的には対症療法となる.
・かぜ症候群を発症して3〜8週間の遷延性咳嗽では,まず感染後咳嗽を考える.胸部X線で異常を認めず,他疾患を疑う病歴がなければ,感染後咳嗽として,対症療法とする.
・かぜ症候群を契機に,隠れていた基礎疾患(咳喘息,アトピー咳嗽,COPDなど)が増悪して顕在化する場合があり,病歴から判断する必要がある.
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