特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
A.総合診療科へコンサルト
7.咳嗽・喀痰
北村 英也
1
1神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
pp.482-484
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_482
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本症例は,既存の慢性気道疾患の感染増悪を考え,来院時に再度喀痰検査を施行し,起炎菌の同定を行った.来院前にすでに14日間の抗菌薬加療が施行されおり,採取された喀痰への抗生剤の影響は否定できなかったが,グラム染色で緑膿菌と思われる細菌の貪食像が確認された.紹介元における血液検査と比較して,さらに白血数増加とCRP上昇を認めたために,抗緑膿菌活性がある抗菌薬を選択し,入院での抗菌薬加療を開始した.翌日紹介元の喀痰培養検査で緑膿菌が同定された報告を受け,加療を継続した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018