特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所
注射薬
【生物学的製剤】
アトピー性皮膚炎での使いどころ
常深 祐一郎
1
1埼玉医科大学皮膚科
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
生物学的製剤
,
デュピルマブ
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
生物学的製剤
,
デュピルマブ
pp.264-267
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228049
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Point
◎インターロイキン(IL)-4およびIL-13を中心として引き起こされる2型炎症は,アトピー性皮膚炎の病態で主要な役割を果たしている.
◎デュピルマブはIL-4受容体およびIL-13受容体を構成しているIL-4受容体アルファサブユニット(IL-4Rα)に結合し,IL-4およびIL-13を介したシグナル伝達を阻害する.
◎デュピルマブはアトピー性皮膚炎の皮疹や瘙痒を著明に改善し,QOLを向上させる.
◎デュピルマブは『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021』において,外用療法での寛解導入・維持が困難な中等症〜重症のアトピー性皮膚炎に対する寛解導入・維持療法として推奨度1(強い推奨)となっている.
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